2019.08.07

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前月、次世代経営者セミナー「さくら優和 二木塾」が開講しましたが、そのセミナーの受講後アンケート(学び、気づきシート)で面白い着眼点の質問がありましたのでご紹介します。

 

「セミナー始まってから、1つ終わるごとに拍手をしますが、とても気持ちが和むのですが他にも何か理由があるのですか?すごく興味があります。会社でも取組みたいと考えています。」

 

 

 

 

私の回答は以下のとおりです。

 

 

 

安心・安全・ポジティブな場づくり

 

区切りごとに「拍手をお願いします!」といっているのは、

セミナーの場を、安心、安全、ポジティブにするための具体的行動と位置付けて

お願いしています。

 

安心、安全、ポジティブな場をつくるための条件として、言葉、表情、態度、行動、が大事と申し上げましたが、このうち言葉以外の3つの条件を全部満たすのが拍手する行為ではないかと思います。

 

グループワーク後の拍手は、相手へのねぎらい、お礼、承認の意味。個人ワーク後の拍手は、自分へのねぎらい、自己承認、自己肯定感と捉えたらいいと思います。

(よく頑張って考えたな、俺!って感じでしょうか)

 

グループ内で発表して、そのままスルーされるより、他の参加者から「よかったよ、いい意見をありがとう」と拍手でねぎらいや承認があった方が、いい場がつくれるのは、セミナーで体感したとおりだと思います。

 

 

相手を認める

 

人間は基本的に認められたい欲求が強い動物です。

拍手すると自然と笑顔になりますし、聴覚から入る音と、視覚から入るアクションが脳にインプットされ、単に言葉のみでほめるよりも、より効果的に相手を「認める」ことにつながります。

 

 

神道の柏手(かしわで)とは

 

他方、神道では神様を拝むとき,両掌を打ち合わせて音をたてる作法を柏手(かしわで)といいます。

 

 

柏手で音を立てる理由は、喜びや歓喜の気持ちを表すためといいます。

 

そのため、凶事では音を出さないように打つ作法があります。

 

願い事をかなえようと神を呼び出すために手を打つとも言われ、邪気をはらう目的があるという説もあります。

 

こうしてみると、柏手と拍手の語源は同じだと思います。

 

 

拍手の1アクション3ゴール

 

拍手は、すばらしいこと、感動したことを相手につたえるための道具です。

 

途中の真剣な聴取態度、うなずき、笑顔に加えて、拍手があれば、場は完璧に安心・安全・ポジティブな場になります。

 

テーマごとに区切りがついて、セミナーのテンポがよくなるといく副次効果もありますね。

 

まさに1アクション3ゴール(1つの行動で3つ以上の異なった角度の目的が得られること)以上が効果あると思います。

 

拍手ひとつでも奥深いですね。

 

 

 

 

二木宏造

鹿児島の経営コンサルタント フィロソフィパートナー

経営理念を起点にビジョンの実現に向け、経営者を徹底サポートする専門家、フィロソフィパートナーとして 鹿児島・宮崎を中心にコンサルティングを展開。

また企業向けセミナーでは「脱☆ドンブリ経営!実践セミナー」や、「明快Vノート」を活用した「実践!セルフマネジメントセミナー」等で経営者、経営幹部、管理職から新入社員まで、分かりやすく実践的な社員研修に情熱を注いでいる。